内田将悟
内田 将悟
株式会社Qeight 代表取締役CEO / 海外インターン事業 最高責任者
いたって"普通の大学生"だった内田将悟CEO。ただ、大学3年生時のニュージーランド留学で人生観が一変。多くの選択肢を持って生きることの重要性を実感し、昨年は株式会社Qeightの起業に踏み切った。そんな彼が海外インターン事業を立ち上げた理由とは?
――まずは、海外インターン事業を始めたきっかけについて、うかがってもよろしいですか。

「きっかけは僕の原体験からでした。大学3年生のころ、1年間ニュージーランド留学に行ったのですが、それが衝撃的で。何かを勉強したというよりは、"人としてどう生きるか"を学びました。学生の中にはニュージーランドの人だけではなく、アジア諸国から来ている人など、いろんな国の人がいろんな考えを持って、その考えをシェアしてくれました。それらを聞くと、ここまでの過去、そしてここからどうやって生きていくかという未来が、日本にいる友達と全く違ったんですよね。

日本の大学3年生であれば、たいてい就職するか大学院に行くかの2択だと思うのですが、海外の大学生はギャップイヤーを取る人、ワーキングホリデーをする予定の人、あとは純粋に旅をする予定の人など、様々でした。生き方の多様性を見て、『今まで思っていたように生きなくていいんだ』という気づきを、いまの日本の若者にも知ってほしいというのがきっかけですね」

ニュージーランド留学時代 内田将悟
――ある意味、日本特有の固定観念に縛られなくてもいいということですよね。

「そうですね。多くの選択肢の中から選んで生きることが、豊かな人生にもつながると思っています。ただ、"きっかけを与える"という意味では、今回のプログラムは長期じゃなくてもいいのかなと。学生の方は特に金銭的な部分を重視されると思うので、なるべく安く異文化体験できることが大事だと考えました」

――この海外就業体験ではどんなことを身につけられますか。

「世界で通用するための一歩が踏み出せます。学生の人たちがこれから50年くらい働くとなったとき、正直日本の経済力は下がっていると思います。今までの日本であれば経済力がすごく強かったので、国内だけでビジネスが成り立ちました。日本語だけ使っていれば、OKでした。ただ、そういう時代は終わると思います。

日本に比べて経済規模が小さい韓国や台湾のような国は、外国との取引に頼っている部分が大きいです。こうした他国の姿を見ていると、これまでの日本人であれば常識的に日本の高校に通うけど、高校から海外に行く選択肢も一般的になってくると思うんですね。日本も立場転換が必要なのではないかなと思っています。海外の人の考えを学生のうちから知ることは大事で、国内に閉じた生き方をしていると、いつか行き詰まると考えています」

フィリピン インターン 授業風景
――今年3月には、第1回目の海外就業体験をフィリピン・ダバオで敢行しました。ダバオで行った理由はなぜですか。

「僕自身去年の7月から9月にダバオに滞在していたのですが、日本で海外に行ったことない人にとって、すごくフィットする場所だと思いました。

1つ目の理由は、シンガポールと並んで優れている統計が出ているくらい、治安が良いこと。僕も3ヶ月滞在しましたが、夜1人で歩いていても何も起きなかったですし、ものを置き忘れても、戻ったらまだあった体験をしました。

2つ目の理由は歴史的な側面です。戦前から日本人が移住し、開拓した街なので、現地の人も日本のことについて一定知ってくれていて、リスペクトがある。親日かつ歓迎してくれるムードがありますね。

3つ目の理由は、日本人がそこまで多くないことです。日本人で群れることなく初めて海外経験を積みたい人に対しては、すごくいいところだと思いました」

――3月にインターンに参加した方々の反応はどうでしたか。

「すごく良かったですね。実際に行ってみて『こんなに人って(日本人と)違うんだ』、『優しい人が周りにたくさんいるから、もっといたい』など、プラスな意見を多く聞くことができました。『機会があったら戻りたい』と言う人も、半分くらいいたと思います」

ミンタル区役所 インターン活動
――具体的にはどんなことが学生たちにとって良かったと思いますか。

「あらゆるところで交流していたことですね。職場先もそうですし、家もホームステイなので、ホストマザーやその子供と話す機会が多くあります。

あと、フィリピンは家族のつながりがすごく強いので、誰かの誕生日になるとほぼ必ずパーティーを開催するんですよね。親戚の人たち含めて多くの人が参加する中で、日本人は初見で入っても良いのか戸惑ってしまうと思うのですが、本当に歓迎してくれるので、誰でも楽しむことができます。年齢も性別も職業も関係なく、様々な人と良い異文化交流ができていたと思いました」

――交流に関して言えば、3月のインターンでは参加者たちがホームステイ先で共同生活をしていました。

「シェアハウスは貴重な経験になりますし、すごく楽しいと思います。3月のプログラムでは2週間、もともと友達ではない日本人と同じように生活を送りました。性格面での違いは少なからずあるかと思いますが、嫌でも他人の価値観を日本人同士で学ぶことができる。しかもこのプログラムに参加しているということは、何か新しいことをやってみたいモチベーションを持っている人が多いと思います。自分たちで高め合える人たちが揃うので、それもすごく良い刺激になるのではないかなと。実際、日本に帰ってから会っている人たちもいるくらいなので!」

――7月からはじまる夏のプログラムについてもうかがってよろしいですか。

「ダバオでのインターンの評判が良かったので、継続しようと思っていた中、他の国も選択肢としてあれば、興味を持つ学生さんの数も増えると思っていました。今回はフィリピンに加えてベトナム、韓国でも実施する予定です。

それぞれの国によって、内容は違います。フィリピンは英語ですが、ベトナムでは公用語がベトナム語になります。ベトナム語ができる学生はほぼいないと思いますが、ベトナム"文化"を体験することは学生さんにとっていい経験になると思っています。日本語学校でベトナム人に日本語を教えるプログラムを取り入れる予定です。

韓国はいま注目度が高いですし、韓国語がわかる学生さんも一定数います。なので、韓国では現地のデザイン会社の人とともに、韓国語で本のデザインや写真について学ぶといったワークショップを実施する予定です」

――受け入れ人数はどれくらいになりますか。

「全てのプログラム合わせて最大30人受け入れ予定で、各インターン場所それぞれ5人ずつ受け入れることができます。プランによっては19万円〜参加することもでき、他の会社さんよりも安価に抑えられています」

――では、最後にこの記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

「自分の経験からも、やってみたいことは早くやるに越したことはありません。新しい体験として少しでも興味があるのであれば、なるべく早いタイミングで挑戦してみるのがいいと思います。

大学生の人たちと話していて、将来の悩みを抱えている学生さんが多いと思いました。みんな不安だと思います。ただ、不安は挑戦には絶対ついてくるものです。どういう体験ができるかは行ってみないとわからないけど、日本で学べないことは絶対山ほどあるし、今後の人生を確実に豊かにしてくれると思います。

プログラムを通して日本をすごく好きになってもいいですし、語学勉強のモチベーションが上がってもいい。いろんな方向性がそれぞれ出てくると思いますが、人生にインパクトを与えるようなものになると断言できます。ぜひ参加してくれると嬉しいです!」

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